宮城県名取市泉区 K様邸
- ■工期
- 21日間（3週間）
- ■外壁使用塗料
- ピュアアクリル防水塗料［プロタイムズ ジーニスコートEX300］
- ■屋根使用塗料
- 遮熱塗料［日本ペイント サーモアイ4Ｆ］
初めての塗り替えのお客様です。地震による外壁のひび割れをお客様が大変気にされていましたので、ジーニスコートEX300をご提案させていただき採用していただけました。基礎のクラックもあり修理させていただきました。
施工前の状況［ビデオ診断結果］
■屋根部分
屋根南面／スレート瓦に割れが確認できました。長さ診断の結果約18cmで、ここから水の侵入が考えられ漏水の危険性があるので防水処理のメンテナンスが必要な状態でした。
屋根東面／頂点部分の棟板金が温度変化により金属が膨張・収縮を繰り返した為、約1cm釘が浮いてしまった状態でした。この釘の隙間から水が侵入し漏水につながる危険性があるので、釘を打ち込んだ上で防水処理をする必要性があります。また、表面の塗膜が剥離しているため、むき出しになった鉄部にサビが発生している状態でした。サビを放置するとやがて穴があき漏水につながる危険性がありますので塗装によるメンテナンスが必要です。
屋根北面／2階屋根のスレート瓦はアクリル塗装を施した状態で出荷され防水機能を果たしてましたが、経年劣化により付着力を失った塗膜が下地から剥がれていました。防水機能を果たしていない状態です。この状態は大変水を吸いやすい状態で、冬場に含んだ水分は氷点下になると凍ります。凍った水分はやがて膨張・収縮を繰り返し劣化が進行していきます。
棟板金のコーキングが変色し劣化が見受けられました。硬化している状態です。劣化の進行が懸念されます。コーキングは劣化したため、際部分に隙間があいていました。漏水の原因になる可能性があります。棟板金全体に、紫外線の影響により、塗料に含まれる顔料が劣化し、塗膜が変退色していました。防水性能が低下している状態です。また、スレート屋根材も経年劣化により白く、付着力を失った塗膜が下地から剥がれていました。防水機能を果たしていない状態です。
雪止め金具は特に問題ありませんでした。比較的良好な状態です。
雨樋内部には、ゴミなどの堆積物は見受けられませんでした。特に問題はありません。
屋根南面／棟板金は表面塗膜に劣化が見受けられました。防水機能が低下している状態です。また、塗膜の消失によりサビ止め効果が切れ、鉄部にサビが発生していました。劣化の進行が懸念されます。
小屋裏／雨漏りの跡や野地板の劣化・腐食は見受けられませんでした。比較的良好な状態です。
■外壁部分
外壁北面／基礎の一部が地震の影響により欠けや剥がれが発生していました。内部の土台や金物が露出しています。モルタルの補修が必要な状態です。1階外壁はひび割れの補修をした跡が見受けられました。防水処理の応急処置を施した状態で一時的な水の侵入は防げると思います。1階外壁は、出窓外壁の取り合い部分に3mm程度の隙間があいていました。雨水の侵入が懸念されます。
外壁東面／1階雨樋の金具には塗膜の消失によりサビ止め効果が切れ、鉄部にサビが発生していました。基礎では、地震によるものと思われる、角が破損している状態でした。至急のメンテナンスをおすすめします。
外壁南面／1階基礎化粧モルタルの一部が剥がれ内部に貫通するクラックも確認できる状態でした。防水処理などのメンテナンスが必要な状態です。それと、外壁角部分のモルタルに劣化が見受けられました。内部の補強部材が露出している状態です。塗膜による保護をおすすめします。
